尿路感染症におけるグラム陽性菌
診断
尿路感染症がグラム陽性菌かグラム陰性菌かを判別することで、適切な抗生物質の選択が可能になります。判別は1882年にデンマークの細菌学者ハンス・クリスチャン・グラムが考案した「グラム染色法」を用いて行います。
グラム染色法
グラム陽性菌は紫色の染料を保持し、顕微鏡下で紫色に染まります。一方、グラム陰性菌は染料を保持せず、赤色に染まります。
主なグラム陽性菌の種類
・サプロフィティカス・サプロフィティカス:性活動のある若い女性の尿路感染症の10〜20%を占め、男性の感染症でも見られます。
・腸球菌(エンテロコッカス):米国で年間約1.3%の尿路感染症の原因となり、ほとんどは入院中に二次的に取得された感染です。
・ウレアプラズマ・パルブム:尿路に常在し、男性の尿道炎(尿路感染症の一種)を引き起こすことがあります。
治療
医師は、グラム陽性菌とグラム陰性菌の両方に有効な広域スペクトラム抗生物質、または主にグラム陽性菌に効果的な狭域スペクトラム抗生物質のいずれかを処方します。
予防
尿路感染症の予防には、1日を通して十分な水分を摂取し、頻繁に排尿することが重要です。女性の場合は、性交渉後に排尿することで感染リスクを低減できます。
