キルリア(乳糜尿)の原因とは?

キルリア(乳糜尿)とは

キルリアは、尿中に乳糜(リンパ液と乳化した脂肪を含む白濁した液体)が混入する状態です。乳糜は無臭でアルカリ性のミルク状液体で、リンパと脂肪が含まれます。乳糜が尿路に漏れることは稀ですが、起こると腎臓・尿管・膀胱などに瘻孔ができ、白濁した尿が見られます。

寄生虫感染(フィラリア症)

フィラリア症は、フィラリオイデス科の線虫、特にウエルチェリア・バンクロフティがリンパ系に感染する寄生虫疾患です。慢性の感染によりリンパ管が閉塞し、腎臓・尿管・膀胱に瘻孔が形成され、乳糜尿を引き起こします。蚊を媒介し、主にアフリカや南米で見られます。ジエチルカルバマジン(DEC)などの薬剤で血中のミクロフィラリアと成人虫を除去できます。

その他の疾患

腫瘍や結核なども乳糜尿の原因となります。結核は肺だけでなくリンパ節、腎臓、骨・関節にも感染し、リンパ管の閉塞を招くことがあります。リンパ系の腫瘍も同様に閉塞を起こし、瘻孔が形成されます。

手術による外傷

部分腎摘出術や胸部手術などでリンパ系や胸管が損傷・閉塞すると、乳糜尿が生じることがあります。

その他の医学的状態

妊娠や先天性奇形も乳糜尿の原因になり得ます。先天性のリンパ系構造異常は閉塞や瘻孔形成を引き起こし、妊娠・分娩時のリンパ系へのダメージも稀に乳糜尿をもたらします。

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