脊髄損傷の主な原因とは
脊髄は脳と体の各部位をつなぐ重要な神経束で、損傷すると麻痺や感覚喪失、重症の場合は致命的になることがあります。本稿では脊髄損傷の主な原因と緊急時の対処法を解説します。
外傷性損傷
交通事故や転倒、暴行などによる強い衝撃で脊椎が骨折・脱臼・圧迫されると、脊髄が直接打撃を受けます。出血や腫脹が起こり、神経組織が圧迫されることで機能障害が生じます。
神経損傷
損傷部位の神経線維や神経根が損なわれると、損傷上部の筋肉や感覚が低下します。特に腰部や頸部(頸椎)での損傷は、下肢や上肢の機能に深刻な影響を及ぼします。
スポーツ事故
スポーツ関連の事故は全脊髄損傷の約14%を占めます。ダイビングや水中競技で浅い水に飛び込むと、頸椎が圧迫され四肢麻痺(四肢麻痺)を引き起こすケースが報告されています。
打撲(挫傷)
打撲は損傷部位の組織が血管破裂し出血することで起こります。脊髄周囲に大量の出血があると、血腫が神経細胞を圧迫し、治療が遅れると麻痺や感覚喪失につながります。
疾患による損傷
腫瘍や嚢胞が脊髄を圧迫したり、感染症・関節炎・炎症が神経組織を損なうことがあります。症状としては排尿・排便障害、手足の感覚低下、呼吸困難、背部や臀部・脚の疼痛などが現れます。
緊急症状と対処
意識消失、頭部や背部の激しい痛み、急激な筋力低下、四肢のしびれ、呼吸困難、首の異常なねじれなどが見られたら、すぐに救急医療を受けることが重要です。特に外傷後は早期治療が麻痺予防につながります。
