口腔乾燥症と歯周病の関係と対策
口腔乾燥症(ドライマウス)と歯周病は、どちらも口腔内の健康に影響を与える重要な状態です。口腔乾燥症は歯周病を引き起こす可能性がありますが、歯周病には他にも多くの原因があります。両者については、歯科医と治療計画を立て、症状が重篤化しないようにすることが大切です。また、診察時には自分の全ての病歴を正確に伝えることが不可欠です。
口腔乾燥症(ドライマウス)の定義
口腔乾燥症は、口が乾く状態を指す症状であり、疾患そのものではありません。何らかの要因で唾液分泌が低下することで起こります。軽度から重度まであり、重症例では会話や食事が困難になり、口腔カンジダ症のリスクも高まります。
歯周病の定義
歯周病は、歯肉炎が進行した段階の病態です。歯垢が蓄積し歯肉が炎症を起こすと、歯肉が歯から離れポケットが形成されます。細菌が増殖し続けると骨が失われ、最終的に歯が抜け落ちることがあります。
口腔乾燥症と歯周病の関係
唾液は口腔内の洗浄、酸の中和、エナメル質保護に欠かせません。口腔乾燥症により唾液が不足すると、歯垢が除去されにくくなり、歯周病のリスクが高まります。
口腔乾燥症の原因
主な原因は以下の通りです。
- 全身疾患:糖尿病、貧血、HIV/AIDS、高血圧、流行性耳下腺炎、嚢胞性線維症、シェーグレン症候群など。
- 治療・手術:放射線療法や唾液腺の切除。
- 薬剤:鎮痛剤、抗うつ薬、抗アレルギー薬など、数百種に及ぶ薬が副作用として唾液分泌低下を引き起こします。
- 脱水や口呼吸などの生活習慣要因。
口腔乾燥症の対策・治療
早期に対策を講じることで歯周病の進行を防げます。具体的な方法は次のとおりです。
- 原因薬剤は、担当医と相談のうえ変更を検討。
- こまめに氷水を口に含む。
- 無糖ガムやキシリトール入りタブレットで唾液分泌を促す。
- 砂糖不使用のレモンキャンディーで刺激を与える。
- 人工唾液や口腔保湿ジェルを使用する。
唾液腺が摘出された場合は根本的な回復は期待できませんが、上記の方法で症状緩和を図ることが重要です。
歯科医に受診する際は、これまでの病歴や服用中の薬をすべて伝え、最適な治療計画を立ててもらいましょう。
