義歯のフィット感を高める接着剤活用法
義歯を使用する方にとって、適切に装着できる接着剤は非常に重要です。装着がずれると噛み合わせが悪くなり、食べかすが残りやすくなります。本稿では、ストリップ、ペースト、パウダーの3種類の接着剤の特徴と、正しい使用手順をご紹介します。
ストリップ型接着剤
事前に形が整えられたシート状の接着剤で、液体がはみ出す心配がありません。歯と歯茎の間にシールを作り、しっかりと固定します。特に唾液が多い方や、下顎が狭い・平らな方に適しています。
- ストリップを義歯の形に合わせてカットし、余分が出ないようにします。
- カットしたストリップを義歯に貼り付け、口に入れて数秒間保持します。唾液と反応して固まります。
- 装着感を確認し、どのくらいの時間で緩むかをメモしておきます。
ペースト型接着剤
最も一般的で、さまざまなフレーバーがあります。しっかりとした保持力が期待でき、正しい手順で使用すれば快適です。
- 酢や発泡性義歯クリーナーで義歯をしっかり洗浄します。
- 歯ブラシでプラークや汚れを除去し、十分にすすぎます。
- 上顎用のペーストを取り、歯茎に沿って上部の義歯に塗布します。
- 同様に下顎用の義歯にも塗布します。
- 余分な唾液を水で洗い流します。
- 上下の義歯を所定の位置に合わせ、約10秒間しっかり噛み締めます。
- 余分なペーストは洗面用タオルで拭き取るか、炭酸飲料で溶かすと簡単に除去できます。
パウダー型接着剤
粉末を義歯に振りかけ、唾液で活性化します。固着力は高いものの、取り外す際は簡単に洗い流せます。
- 発泡性義歯クリーナーで義歯を洗浄します。
- 歯ブラシでプラークや汚れを除去し、すすぎます。
- 上顎・下顎の義歯の接触面に粉末を均等に振りかけます。
- 余分な粉末は軽く振って落とします。
- 口内を水でゆすぎ、余分な唾液や食べかすを除去します。
- 義歯を所定の位置に合わせ、約10秒間しっかり噛み締めます。
以上の手順を守ることで、義歯の装着感が向上し、食事中の不快感や食べかすの残留を防げます。
