モルスクム伝染性(Molluscum contagiosum)の症状・診断・治療法
モルスクム伝染性とは
モルスクム伝染性は、ウイルス性の皮膚感染症で、直径2〜5 mm程度の小さな真珠状の丘疹が現れます。中心にへこみがあり、肉色・白色のほか、ピンクや赤色になることもあります。
感染経路と潜伏期間
主に皮膚と皮膚の直接接触で広がりますが、汚染された物品や表面を介しても感染します。ウイルスは表面上で最大2日間生存できるため、接触後は手洗いを徹底しましょう。
潜伏期間は通常2〜6週間です。
症状の出現部位と経過
顔、首、腕、脚にできやすく、体の他の部位へも拡がることがあります。多くは軽症で、6〜12か月で自然に消失しますが、かゆみや不快感、二次的な細菌感染を起こすことがあります。
診断
医師は皮膚の観察だけで診断できることが多く、必要に応じて皮膚生検を行い確定します。
治療法
根本的な治癒薬はありませんが、症状緩和や治癒促進のために以下の方法が用いられます。
- 外用薬:イミキモドクリームやサリチル酸などを患部に直接塗布。
- 凍結療法(クライオセラピー):液体窒素で丘疹を凍結し除去。
- レーザー療法:レーザーで病変組織を破壊。
- 内服薬:重症例ではシドフォビルやバラシクロビルなどが使用されることがあります。
ほとんどのケースは自然に解消しますが、症状が悪化したり感染が疑われる場合は速やかに医師の診察を受けてください。
感染予防は、手洗いの徹底や個人用具の共有を避けることが重要です。
