必須微量元素 モリブデンの役割と摂取方法
1778年にカール・ウィルヘルム・シーレによって発見され、3年後に単離・研究が進められたモリブデンは、ヒトをはじめ動植物にとって必須の微量元素とされています。現在もその正確な生理機能は完全には解明されていませんが、さまざまな重要な役割が報告されています。
機能
モリブデンは腎臓での老廃物処理や神経系の発達、細胞のエネルギー産生に関与します。また、発がん性ニトロサミンの抑制や、歯のエナメル質中での虫歯予防効果が示唆されています。
1日の推奨摂取量
体内に必要なモリブデンは極めて微量で、平均的な1日摂取量は約0.3 mgです。過剰摂取は毒性を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
欠乏症
モリブデン欠乏は稀ですが、土壌に含有量が低い地域や特定の遺伝性疾患を持つ人で発生します。欠乏すると食道がんや勃起不全、硫黄の異常排泄などの症状が報告されています。
過剰摂取(毒性)
15 mg以上の過剰摂取は中毒を引き起こし、痛風様症状、下痢、貧血、成長遅延などの症状が現れます。
食品中の含有源
モリブデンはタンパク質が豊富な肉類や乳製品、ライマ豆、エンドウ豆、全粒穀物、そして濃緑色の葉野菜に多く含まれます。
