ブロメラインのヒト・動物への効果
消化
- パイナップルやパイナップルジュースは、昔から胃のむかつきや消化不良の民間療法として利用されてきました。ブロメラインはタンパク質分解酵素として働き、ヒトや動物のたんぱく質消化を助けます。また、腸壁の平滑筋を刺激し、栄養吸収を促進する可能性も示唆されています。さらに、いくつかの動物実験では、E. coliによる下痢を抑える効果も報告されています。
炎症
- コロンブスが学んだ先住民は、パイナップルの葉や果実を外用し炎症を抑えていました。この抗炎症作用はブロメラインに起因するとされ、ドイツでは鼻や副鼻腔手術後の炎症軽減にブロメラインが承認されています。ただし、効果は花粉症やアレルギー反応に対して特に高く、関節リウマチへの有効性はまだ議論の余地があります。
がんと血液凝固
- 近年注目されているのは、ブロメラインががんや心血管疾患に与える影響です。動物実験やヒト試験では、ブロメライン摂取によりサイトカイン産生が増加し、腫瘍細胞に対する免疫応答が高まる可能性が示唆されています。臨床では従来の治療と併用される形で使用され、期待できる結果が報告されています。また、血小板の凝集を抑制し、血栓形成やプラーク蓄積を防ぐ抗凝固作用も確認されています。
合併症・副作用
- ブロメラインは比較的安全とされていますが、アレルギー体質の人では副作用が出ることがあります。パイナップルにアレルギーがある人は使用を避け、キウイ、パパイヤ、ラテックス、小麦粉などに対する過敏症もリスクを高めます。さらに、消化や循環に影響を与えるため、血液凝固阻止薬など一部の薬剤との相互作用に注意が必要です。
