大麦草(バーリーグラス)とは?
概要
大麦(バーリー)は米国のカンザス州やネブラスカ州などの穀物ベルトで主に栽培される穀物です。穀粒はビールやスープなどに利用されますが、茎の部分――大麦草(バーリーグラス)は料理にはあまり使われません。その代わり、豊富な栄養素を含む健康食品として健康食品店で販売されています。
識別方法
学名はHordeum vulgareで、植物は主に二つの部分に分かれます。上部に形成される琥珀色の穀粒と、土壌から伸びる鮮やかな緑色の芽が大麦草です。大麦草は発芽から約200日後、茎の長さが30センチ未満のときに収穫されます。小麦草は同じような製品ですが、別種の小麦(Triticum)から取られます。
特徴
大麦草は葉野菜に近い栄養構成を持ち、ビタミンA・C・B1・B2・葉酸・B12、さらにカルシウム、鉄、カリウム、クロロフィルを豊富に含みます。必須アミノ酸9種も含まれ、2ティースプーン(約2 g)でカロリーは17kcal、たんぱく質は1.4 gです。
利用方法
20世紀前半から薬局で乾燥大麦草が販売され、現在は粉末、錠剤、フレッシュジュースの形で入手できます。日本の医師・萩原善秀氏によると、1日2〜6 gの粉末を1日2〜3回、水やジュースに溶かして摂取するのが目安です。
健康効果
栄養学者ニコラス・ペリコーネ氏は、大麦草と小麦草を「スーパーフード」の一つと位置付け、コレステロール低下、血圧正常化、がん予防に効果があると指摘しています。クロロフィルは血液中のヘモグロビンに似た働きをし、体内酸素輸送を助けるとされています。
研究・理論
一部の研究者は大麦草が強力な抗酸化作用を持ち、フリーラジカル除去に寄与すると考えています。ジョージ・ワシントン大学のアラン・L・ゴールドスタイン博士は、ビタミンEに類似したα-トコフェロール酢酸エステルががん抑制に関与すると報告しました。ただし、1999年の『Natural Health Magazine』によれば、これらの効果を裏付ける臨床試験は未実施です。
