減量に期待できるシナフリン(苦オレンジ)とは
概要
シトラス・オランジウム(Citrus aurantium)は、セビリアオレンジと呼ばれる小さくて酸味の強いオレンジです。このオレンジのエキスにはシナフリン(synephrine)という刺激性成分が含まれており、体内のエピネフリンと似た働きをします。シナフリンは心拍数や呼吸を高め、代謝を活性化させることで、理論上は体脂肪の減少につながるとされています。
また、オレンジエキスにはオクトパミンという成分が含まれ、自然な食欲抑制作用があると考えられていますが、ヒトでの臨床的エビデンスはまだ確認されていません。
エフェドリン不使用の代替品
2003年12月、米国食品医薬品局(FDA)は、エフェドリンを多量に含むハーブサプリ「エフェドラ」の販売を中止させました。エフェドリンはエピネフリンに近い刺激作用があり、高血圧や心拍数上昇、最悪の場合は致命的な心筋梗塞を引き起こすことが報告されています。
エフェドラは中国の草本「麻黄」から抽出されたもので、代謝促進サプリとして「運動不要で体重が減る」と宣伝されていましたが、安全性の問題から市場から撤退しました。
エフェドラ撤退後、シトラス・オランジウムとシナフリンは「エフェドラフリー」の安全なダイエットサプリとして販売が拡大しています。
注意点・副作用
ジョージタウン大学医学センターの研究では、シトラス・オランジウムの摂取が体重減少に有意な効果を示さなかったと報告されています。また、シナフリンはエフェドラと同様に心血管系へのリスクが指摘されており、特に心疾患を持つ人や血液を薄めるワルファリン(クーマディン)を服用中の方、血圧降下薬のカルシウム拮抗剤を使用している方は摂取を避けるべきです。
サプリは他の薬剤と相互作用し、毒性を引き起こす可能性があります。体重減少を目的としたサプリを使用する前には、必ず医師に相談してください。
