テアニンとL-テアニンの違い

背景

ほとんどのアミノ酸はL体とD体の2つの立体異性体を持ちます。L体は人が安全に摂取できる形とされ、L-テアニンは緑茶や特定のキノコに自然に含まれます。一方、D-テアニンは食品中には存在せず、商業的に合成されたものです。

「テアニン」という表記は主にL-テアニンの抽出物を指しますが、製品によってはD-テアニンが混在していることが報告されています。

適応症

2007年1月に『Biological Psychology』に掲載された研究では、L-テアニンが不安や高血圧の緩和に有効であることが示されました。また、米国国立衛生研究所(NIH)はドキソルビシンなどの抗がん剤効果を高める可能性を報告しています。さらに、睡眠障害の改善、認知症予防、心血管機能のサポート効果も期待されていますが、エビデンスは限定的です。現在のところ、既知の禁忌は報告されていません。

用量

各症状に対する推奨摂取量は十分に確立されていません。年齢、既往症、全体的な健康状態を考慮し、使用前に医師に相談することが重要です。

注意事項

米国食品医薬品局(FDA)により「一般に安全と認められる(GRAS)」とされていますが、妊娠中・授乳中の使用は推奨されません。また、血圧を下げる作用があるため、降圧薬や刺激薬との併用で相互作用の可能性があります。

市販のテアニン製品にはL体とD体が混在している場合があります。D-テアニンは食品に自然に存在せず、人への影響は十分に研究されていません。信頼できるL-テアニン製品を選ぶ際は、医療専門家に相談してください。

別名

L-テアニンは「5-N-エチルグルタミン」「γ-エチルアミノ-L-グルタミン酸」「γ-グルタミルエチルアミド」「N-エチル-L-グルタミン」など、さまざまな呼称があります。商品名としては「Suntheanine」などがあります。

栄養補助食品 - 関連記事