Kyo-Dophilus プロバイオティクスの副作用

人間の消化管には約500種の有益微生物が存在し、消化を助け、病原菌のバランスを取ることで慢性腸疾患や下痢の予防に寄与します。20世紀初頭にロシアのノーベル賞受賞者エリ・メチニコフがその概念を提唱し、現在では様々な企業がプロバイオティクス製品を製造・販売しています。Kyo‑Dophilus(キョー・ドフィラス)は、Kyolic社が提供する製品で、3〜9種の生きた有益微生物を含みます。一般的には安全とされていますが、重症患者や生後6か月未満の乳児、免疫力が低下している人などでは副作用が報告されています。

重症患者へのリスク

重症患者に対しては、プロバイオティクスが有益であるケースが多いものの、注意が必要です。ノルウェーのM.G.ベッセリンキ医師らが2008年2月に実施した二重盲検プラセボ対照試験では、急性膵炎を患う重症患者がプロバイオティクスを投与されると、生存率が低下する可能性が示されました。使用を検討する際は必ず主治医に相談してください。

乳児のアレルギーリスク

抗生物質治療後の腸内細菌回復や栄養補助の目的で、乳児にプロバイオティクスを投与するケースがあります。しかし、オーストラリア西オーストラリア大学のスーザン・プレスコット博士が行った研究では、生後6か月未満の乳児にプロバイオティクスを投与した結果、アレルギー発症リスクがむしろ増加したことが報告されています。未熟な免疫系が関与していると考えられます。

免疫低下者への影響

免疫機能が低下している患者がプロバイオティクスを摂取すると、乳酸菌血症(ラクトバチルス敗血症)を起こすケースが報告されています。過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎の治療で定期的にプロバイオティクスを使用している場合でも、体調が悪いときは用量を減らすか中止することが推奨されます。

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