アスタキサンチンの主な用途とは?

アスタキサンチンは、ヒトの栄養補助食品として、また魚の飼料として広く利用されているカロテノイドです。強力な抗酸化作用により、緑内障やアルツハイマー病などの予防効果が期待されています。

特定・概要

アスタキサンチンは自然に存在するカロテノイドの一種で、特定の植物やバクテリアに含まれます。ヒト用サプリとしては副作用はほとんど報告されておらず、一般的に 2〜4 mg のカプセルで提供されます。抗酸化剤として、さまざまな疾患や老化の進行を抑制する働きがあります。

供給源

主な天然供給源はサーモン、プランクトン、エビ(クリル)です。中でも Haematococcus pluvialis(淡水藻)の含有量は最高で、約 40,000 ppm と非常に高いです。この藻類は増殖速度が速く、1 週間で個体数が倍増するため大量生産が可能です。
もう一つの供給源は酵母 Xanthophyllomyces dendrorhous です。こちらは収穫後に冷蔵保存が必要で、栄養価は藻類ほど高くありません。

主な利用法

ヒト:抗酸化サプリとして使用され、他のカロテノイドの約10倍の抗酸化力を持ちます。心血管系や免疫系のサポート、眼と脳の酸化ストレス軽減に寄与し、緑内障やアルツハイマー病のリスク低減が期待されています。
魚・甲殻類:飼料添加物として使用され、サーモンの肉にピンク~赤色を付与します。安全基準は飼料 1 kg 当たり 80 mg までとされています。また、ビタミン様物質として成長に必須で、脂肪の酸化防止により冷凍保存時の腐敗を防ぎます。

アスタキサンチンの採取企業

米国、イスラエル、インド、中国など世界各地の企業が藻類または酵母から抽出しています。代表的な企業は Fuji Health Science Inc.、AlgaTech、BioPrawns、Cyanotech などです。

酸化と健康への影響

酸化は分子が電子を失う現象で、体内の代謝活動に伴い自然に起こりますが、過剰になると細胞や組織が劣化し、がん、老化、心血管疾患、腎障害、関節炎など様々な病気のリスクが高まります。アスタキサンチンは多数の共役二重結合を持ち、電子が失われても正電荷が分子全体に分散され、安定したカチオンとなります。この構造が強力な酸化防止効果をもたらします。

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