クレアチンの効果とメリット

概要

クレアチンは、神経細胞や筋肉細胞にエネルギーを供給する自然に存在する物質です。体内ではグリシン、アルギニン、メチオニンという3つのアミノ酸から合成され、体内クレアチンの約半分を占めます。残りは食事から摂取されます。クレアチンと酵素のクレアチンキナーゼは、ATP/ADP比を高く保ち、エネルギーが必要な部位での細胞機能を支えます。

機能

ATPはエネルギーの主要な貯蔵・利用形態で、特に運動や重量挙げなど高エネルギー消費時に重要です。クレアチンはシステムを「バッファ」し、ATPが枯渇しがちな状態を補い再充填します。そのため、クレアチンモノ水和物やクレアチンエチルエステルなどのサプリメントは、ボディビルダーやアスリートだけでなく、運動を行うすべての人に有用とされています。

歴史

クレアチンのサプリメント化は1912年にハーバード大学の研究者が筋肉中のクレアチン濃度を上昇させることを発見したことが起源です。1992年のバルセロナオリンピックで金メダリストのスプリンターらが使用していたと報じられたことで広く認知されました。1998年には炭水化物とリポ酸を高濃度に含む新タイプの製剤が開発され、筋肉へのクレアチン取り込みがさらに促進されました。

効果

クレアチンは筋肉量増加を目指す人々に利用されます。筋肉内のクレアチン濃度が上がると、有酸素運動時の筋力が向上し、筋肉量の増加も期待できます(ただし一部は水分保持によるものとされています)。また、サテライト細胞の増加が報告されており、これが筋繊維の修復・強化を助け、結果として筋肥大につながります。クレアチンはドーピングと見なされず、主要なスポーツ団体でも使用が禁止されていません。

注意点

現在の研究では、短期間の使用において重大な副作用は報告されていません。長期使用についても重大な健康リスクは示されていませんが、筋肉の痙攣が起こりやすくなることがあるため、十分な水分補給が重要です。クレアチンの尿中濃度上昇は腎臓に負担をかけ、腎臓結石や腎尿細管への直接的なダメージのリスクがあります。さらに、ラット実験では多嚢胞性腎疾患(PKD)の嚢胞成長が促進される可能性が示唆されています。

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