赤ちゃんの脂肪(褐色脂肪組織)の役割とは?

脳の発達

スティーブン・C・カンネーンの著書『最も太った者の生存―人類脳進化の鍵』によれば、赤ちゃんの脂肪は脳の急速な成長に必要なエネルギー源です。人間の赤ちゃんは他の霊長類に比べて多くの脂肪を持ち、これは大きく発達する脳を支えるためと考えられています。

体温調節

新生児は震えや運動で熱を産生できないため、褐色脂肪が熱産生の主な手段です。体表面積が大きく、神経系が未熟な赤ちゃんにとって、脂肪による体温調節は生命維持に不可欠です。

懸念点

近年の研究では、出生時に体重が高い赤ちゃんは、幼少期や成人期に肥満になるリスクが高まることが示されています。例えば、Journal of Obesity の調査では、6か月未満の赤ちゃんの肥満率が20年前に比べて60倍に増加していると報告されています。

その他の見解

それでも「ぷくぷくした赤ちゃん」は健康の象徴と見なされることが多いです。CDC は、3歳までの体重は遺伝的要因が強く影響するとし、食事や運動、テレビ視聴時間などが将来の体重に与える影響は、出生時の脂肪率よりも大きいと指摘しています。

成人における役割

興味深いことに、褐色脂肪は成人の肥満予防にも関与している可能性があります。New England Journal of Medicine の研究では、健康な若年成人でも褐色脂肪が一定程度存在し、白色脂肪が多い人よりも代謝が良好であることが示されました。

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