乳児の消化トラブル
逆流(げっぷ・ミルクの吐き戻し)
新生児は消化器官が未熟なため、胃に入ったミルクが長く滞留し、食道へ逆流しやすくなります。これが「逆流(酸逆流)」と呼ばれる現象で、乳児のげっぷやミルクの吐き戻しの主な原因です。
逆流は、以下のような場合に問題となります。
- 授乳や体重増加に支障が出るとき
- 呼吸困難や鼻づまりを伴うとき
- 赤ちゃんが痛みを感じるとき、または長時間の泣き叫び(コリック)を伴うとき
主な症状は、急に泣き出す、授乳中や授乳後のげっぷ・嘔吐、食後のむずむず感、背中を反らす、直立姿勢で楽になる、喘鳴や口臭が強いなどです。
対策としては、授乳回数を増やし1回あたりの量を減らす、授乳後はできるだけ背筋を伸ばした姿勢で抱く、ベビーベッドの頭側を少し高くする、症状が続く場合は液体タイプの逆流薬を使用します。
嘔吐
逆流以外で嘔吐が起きる主な原因は腸管感染です。感染性嘔吐は発熱や下痢を伴い、通常は3日程度で改善します。
嘔吐に伴い、おむつが濡れにくくなったり、唾液が減少したりした場合は脱水のサインです。脱水が疑われるときは速やかに小児科医に相談してください。
下痢
乳児の下痢はウイルス感染が最も一般的です。熱がなく長引く場合や血が混じる場合は、牛乳タンパク質アレルギーが疑われます。
脱水の兆候(おむつの濡れが減る、泣くときに口が乾くなど)が見られたら小児科を受診し、症状が数日以上続く場合や血便がある場合も医師に連絡してください。
牛乳タンパク質アレルギーが疑われるときは、ミルクフォーミュラを別の種類に変えるか、母乳の場合は母親の食事で乳製品を控えることで改善することがあります。
便秘
乳児が便を出すまで時間がかかることや、うめくように排便することは珍しくありませんが、便が硬く粒状になる場合は便秘と考えられます。
食事内容の見直しで改善が期待できます。離乳食を始めている場合は、梨やプラム、リンゴなど食物繊維が豊富な食品を増やし、シリアルは控えめにします。全乳を飲んでいる場合は、摂取量をやや減らすと良いでしょう。水や薄めたリンゴジュースを少量加えることでも便通が整いやすくなります。
まとめ
まれに嘔吐などの消化不良が先天性の内臓異常のサインであることがあります。症状が長期間続く、または改善が見られない場合は必ず小児科医に相談してください。
