ファロー四尖弁症の赤ちゃんはなぜ普通の赤ちゃんより乳酸が多くなるのか
ファロー四尖弁症(TOF)とは
ファロー四尖弁症は先天性心疾患の一種で、心臓内の血液の流れが正常でなくなる病態です。主に以下の4つの異常から構成されます。
- 心室中隔欠損(VSD)
- 右心室流出路狭窄(肺動脈狭窄)
- 大動脈が右心室上に乗っている(オーバーライディング・オータ)
- 右心室肥大
肺への血流低下とチアノーゼ
右心室流出路が狭くなるため肺へ送られる血液が減少し、血中酸素濃度が低下します。その結果、皮膚や粘膜が青紫色になるチアノーゼが現れます。
多血症と血液粘度の上昇
酸素不足に対抗するため体は赤血球を増産します(多血症)。赤血球が増えると血液の粘度が高くなり、血栓や脳卒中のリスクが高まります。
乳酸産生の増加と酸性血症
血液が粘性になると組織への酸素供給がさらに困難になり、酸素を使わない嫌気的代謝が活発になります。その結果、乳酸が過剰に産生され、血液が酸性に傾く酸性血症(アシドーシス)を引き起こします。
酸性血症がもたらす影響
酸性血症は心機能の低下、出血傾向の増加、肝臓・腎臓・脳へのダメージを招く可能性があります。重症例では致命的になることもあります。
