虐待を受けた子どもは成長するとどんな問題に直面するのか

身体的影響

怪我や打撲は治りますが、虐待は子どもの脳の発達に永続的な影響を与えることがあります。米国政府の「子ども・青年福祉調査」では、虐待を受けた子どもは言語や学習に困難を抱えることが多く、成人後も喘息や気管支炎などの呼吸器疾患にかかりやすいと報告されています。

心理的影響

身体的な叱責だけでなく、名前で呼ばれたり無視されたり、脅しの言葉で恐怖を与えられることで、深刻な情緒的虐待が起こります。その結果、子どもは不安が強くなり他者を信用しにくくなります。米国児童家族局の調査によると、虐待経験者の最大80%がうつ病や摂食障害などの精神障害の診断基準を満たすとされています。

社会的影響

幼少期に形成された親子関係は、後の友人関係や恋愛、子育てに大きく影響します。虐待を受けた子どもは、健全で信頼できる関係を築くことが難しく、人格障害や反社会的傾向を示すリスクが高まります。

行動面の問題

虐待やネグレクトを経験した子どもは、薬物使用や学業不振、思春期の妊娠リスクが25%高くなります。また、犯罪行為に走る可能性も高く、少年期の逮捕率は11倍、成人後は2.7倍に上ります。さらに、虐待を受けた子どもの約3分の1が自ら子どもを虐待するという連鎖が報告されています。

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