幼児期の言語発達

言語発達の意義

適切な言語発達は、子どもが周囲の世界と関わり、意思疎通できるようになる基盤です。理解され、また他者を理解できることは、社会参加に不可欠です。発達が遅れる場合は、専門の言語療法士による支援が必要になることがあります。

言語発達の種類

幼児期の言語発達は大きく4つの領域に分けられます。

  • 発音( articulation):音をどれだけ明瞭に出せるか。
  • 声( voice):声の大きさや速さ、抑揚。
  • 受容言語( receptive language):他者の言葉を理解する能力。表出言語よりも早く発達します。
  • 表出言語( expressive language):言葉やジェスチャーで自分の考えを伝える能力。

早期(0〜3歳)の発達段階

  • 1歳頃:自分の名前や「ママ」「パパ」などの重要語を認識し、3語以上の単語を理解。指差しなどの指示的ジェスチャーが出てきます。
  • 2歳頃:おもちゃ、食べ物、衣類、動物などの名前を理解し、1ステップの指示に従える。15語以上の単語と2語のフレーズを話すようになります。
  • 3歳頃:体の部位5つを指摘でき、はい/いいえの質問に答えられる。大きさや小ささといった概念を理解し、200語以上の語彙を持ち、3語以上の文を話す。

就学前(3〜5歳)の発達段階

  • 3〜4歳:姓名が言える、2ステップの指示に従える、自己紹介的な質問に答える、物の用途を説明できる。4語文や「だれ」「なぜ」などの質問ができ、2つの出来事を順序付けられる。
  • 4〜5歳:3ステップの指示をこなす、慣れ親しんだ物語を再話でき、複合文を使う。感情を5種類認識し、簡単ななぞなぞや類推問題に挑戦できる。「もし~なら?」といった仮定質問にも答えられる。/m, b, n, t, p, d, k, g, w, h, s/と全ての母音の音を正しく発音できる。

留意すべき点

口腔運動の発達が遅れると、言語全般の遅れにつながることがあります。口腔運動とは、話すために口や舌、顎を適切に使う能力です。専門家の指導による口腔運動トレーニングは、言語療法の重要な一環となります。

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