子どもの脱毛の種類と対策
子どもが髪の毛を失い始めると、深刻な疾患や体への過度なストレスが原因であることがあります。脱毛は一時的なものから永久的なものまで様々で、原因が解決すれば数年で回復するケースもあれば、すぐに改善することもあります。薬剤(がん治療薬など)や栄養不良も子どもの脱毛を引き起こす要因です。
頭部白癬(ティーネ・カピティス)
頭部白癬は、眉毛や頭皮、顔に真菌が感染して起こる脱毛です。円形のはげ斑ができ、かゆみを伴うことが多いです。感染部位からは細かな毛が再生しようとしますが、完全に治すには抗真菌薬のクリームが必要です。疑いがある場合は速やかに小児科または皮膚科を受診してください。
円形脱毛症(アロペシア・アレアータ)
円形脱毛症は、頭部に不規則なはげ斑ができる自己免疫性の脱毛です。頭皮にかさぶたや赤み、乾燥が見られることがあります。多くは一年以内に自然に毛が再生し、永久的ではありません。栄養不良や抗がん剤が原因になることもあります。
牽引性脱毛(トラクション・アロペシア)
主に女の子に多く見られる牽引性脱毛は、きついポニーテールや編み込みを長期間続けることで、毛根に過度な引っ張りがかかり毛が抜けます。髪をゆるくまとめる、ポニーテールは緩めにするなど、頭皮に負担をかけないヘアスタイルが予防策です。
小児抜毛症(トリコチロマニア)
抜毛症は、強いストレスや不安から髪をむやみに引き抜く衝動に駆られる行動です。はげ斑が広がり、子どもは精神的に苦痛を抱えます。心理的カウンセリングや必要に応じた薬物療法で根本的なストレスを軽減し、抜毛行為を止める治療が求められます。
休止期脱毛(テロゲン・エフルヴィウム)
高熱、重度のストレス、重大な疾患、甲状腺異常、感染症、手術などが原因で、毛髪が一斉に休止期へ移行し抜け落ちます。通常は一時的で、約一年程度で自然に回復しますが、原因疾患の治療が重要です。
