少年期乾癬(ジュブナイル乾癬)の概要と対策
概要
少年期乾癬は自己免疫性の皮膚・爪の疾患で、遺伝的要因が関与すると考えられています。発症はストレスと関連することがありますが、正確な原因はまだ解明されていません。男女問わずどの年齢でも起こり得ますが、子どもに発症すると他の健康問題のサインであることもあります。
症状
乾燥し、ざらつきのある鱗状の斑点が赤みを帯びて現れます。頭皮、肘、腰部、股関節、膝などに多く見られます。爪は肥厚したり凹みができることがあります。時には水疱ができ膿が出ることもあります。症状は一時的に改善しても再発することがあります。
診断
皮膚科医や小児科医が問診・身体検査を行い、必要に応じて血液検査や皮膚生検で診断します。併発しやすい乾癬性関節炎(PsA)の有無も評価します。米国皮膚科学会は2008年のガイドラインで、乾癬患者に対しPsAの可能性を常に検討するよう推奨しています。
治療法
治療は症状と重症度に応じて多面的に行います。処方の外用薬としてステロイド、レチノイド(ビタミンA誘導体)、サリチル酸、ビタミンD誘導体(カルシポトリエン)などがあります。UV光療法や市販の保湿剤・角質除去剤も併用されます。重症例では免疫抑制剤が使用されることがあります。
心理的影響
皮膚の見た目が原因で子どもは精神的なストレスを抱えやすく、うつや不安障害のリスクが高まります。米国皮膚科学会年次総会での研究では、少年期乾癬の子どもはうつ病リスクが23%、不安障害リスクが32%上昇することが示されました。
乾癬性関節炎
乾癬性関節炎は関節リウマチに似た症状を示し、少年期乾癬患者にも見られます。主に指・足指の小関節、非対称性の四肢関節、対称性多発関節炎、破壊性関節炎(関節破壊)、仙腸関節・脊椎の関節炎の5タイプに分類されます。関節の腫れや赤み、変形がみられたら早期受診が重要です。
