幼児の喘鳴:原因と対処法
米国ベイラー医科大学小児科助教のKhoulood Fakhoury博士によると、就学前の子どもの約25%が喘鳴(ぜんめい)を経験するとされています。喘鳴の原因は軽度のものから慢性疾患まで多岐にわたり、正しい診断と適切な治療が必要です。
風邪による咳
幼児が喘鳴を示す場合、単なる風邪の咳が原因であることが多いです。咳は喉や胸の気道を保護する役割があり、通常は深刻な問題ではありません。ただし、喘鳴が激しくなったり長時間続く場合は、医師の診察を受けるべきです。
気管支炎
気管支炎は就学前児に頻繁に見られる感染症で、喘鳴を伴います。特に風邪やインフルエンザの季節に発症しやすく、気管や肺へつながる気道が炎症を起こすため、呼気がしにくくなり、笛のような音が聞こえます。治療としては、アルブテロールなどの吸入薬で気道を広げることが一般的です。
喘息
喘鳴は喘息の初期症状であることもあります。Children's Memorial HospitalのJennifer Kim医師によれば、ほとんどの子どもは6歳になる前に症状が現れます。走ったり跳んだり、激しい笑いや泣き声で症状が誘発されることがあり、夜間に悪化しやすいのが特徴です。治療はアルブテロールなどの吸入型気管支拡張薬が主に用いられます。
異物の誤飲
小さな玩具や食べ物の破片が気道に詰まると、喘鳴や窒息症状が現れます。咳が出れば自然に異物が排出されることがありますが、呼吸が困難になる場合は指で気道を確認し、すぐに救急(119)へ連絡してください。
ウイルス性呼吸器感染症
幼児は年間平均で6回程度のウイルス性呼吸器感染症(上気道感染)にかかります。主なウイルスはライノウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSV(呼吸器合胞体ウイルス)、エンテロウイルスです。感染に伴う気道の炎症が喘鳴を引き起こし、呼吸が速くなったり苦しくなることがあります。特にRSV感染が疑われる場合は速やかに医師の診察が必要です。
