子どものトリグリセリドレベル
トリグリセリドは体内に自然に存在する脂肪で、エネルギー源として重要です。過剰になると血中で高トリグリセリド血症(ハイパートリグリセリド血症)となり、心血管疾患の主要リスク要因となります。
識別(Identification)
子どもは高トリグリセド血症の症状が現れにくいですが、肥満との強い相関があります。砂糖や単純炭水化物を多く含む清涼飲料、果汁、菓子類はトリグリセド上昇を促進します。運動不足も同様です。糖尿病、腎臓病、甲状腺機能低下症などの基礎疾患も脂質値に影響します。
重要性(Significance)
成人のトリグリセド管理は注目されますが、小児の高トリグリセドは見過ごされがちです。研究によれば、子どもの高トリグリセドは将来の心疾患リスクを予測する指標となります。シンシナティ小児病院の2009年の調査では、成人心疾患患者の37%が子どもの頃にトリグリセドが高かったと報告されています。
検査(Testing)
血中トリグリセドは脂質プロファイル検査で測定されます。この検査は総コレステロールやLDLも同時に評価します。米国国立心肺血液研究所は、2歳以上で心疾患の家族歴や親のコレステロール・トリグリセドが高い場合に検査を推奨しています。子どもの正常範囲は150 mg/dL未満です。
予防・対策(Prevention / Solution)
バランスの取れた食事と定期的な運動が基本です。魚油(オメガ‑3)サプリメントも有効とされています。ある小児心臓センターの研究では、魚油とたんぱく質・野菜・果物中心の食事を12週間続けた結果、トリグリセドが平均32%減少しました。
留意点(Considerations)
遺伝性高脂血症など、遺伝的にトリグリセドが高い子どももいます。食事療法や魚油だけでは効果が限定的な場合があり、10歳以上ではスタチン薬の使用が検討されますが、長期的な安全性は十分に検証されていません。
