子どもの脳動脈瘤とは

脳動脈瘤とは

血管壁が弱くなり、血管が膨らんで球状になる状態を動脈瘤と言います。膨らむほど破裂のリスクが高く、破裂すれば脳内に出血し、急死や重度の脳障害を引き起こすことがあります。脳動脈瘤は成人でも重大ですが、子どもに発生した場合も同様に命に関わります。

リスク要因

成人で多い喫煙や高血圧といったリスクは子どもにはほとんど見られません。子どもの脳動脈瘤は主に遺伝性疾患と関連しています。代表的なものに多嚢胞腎(ポリシスティック腎臓病)やエーラス・ダンロス症候群があります。これらは血管壁の構造異常を伴い、動脈瘤形成のリスクを高めます。該当する疾患が診断されている場合は、定期的な画像検査で早期発見を図ります。

主な症状

破裂前に最も特徴的なのは、非常に激しい頭痛です。通常の頭痛とは異なる「砕けたような」痛みが数日から数週間続くことがあります。頸部の硬直、嘔吐、光過敏、場合によっては発作(けいれん)もみられます。これらの症状が出たら緊急受診が必要です。

診断方法

症状が疑われる場合、まずは頭部のCT(コンピュータ断層撮影)で出血や腫脹を確認します。破裂していない動脈瘤の検出には、血管の走行を高解像度で描出できるMRA(磁気共鳴血管造影)やCTA(CT血管造影)が用いられます。これらの画像検査により、動脈瘤の位置・大きさ・形状を詳細に評価できます。

治療の選択肢

小児の動脈瘤は多くの場合、外科的にクリップで閉鎖する手術が第一選択です。重篤で意識不明や他の合併症がある場合は、手術のタイミングを調整することがあります。破裂後は、脳内の血液や液体を排除するために頭蓋内ドレナージや血腫除去が行われます。また、血管痙攣予防のためにカルシウム拮抗薬(ニモジピン)や、けいれん予防の抗痙攣薬が投与されます。

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