子どもの機能性腹痛とは
機能性腹痛とは
機能性腹痛(小児機能性胃腸障害)は、乳児期から思春期までの子どもが抱えるさまざまな消化器症状を指します。医師が身体検査や血液検査、レントゲンなどで構造的異常や生化学的な原因を除外した場合、機能性腹痛と診断されます。目に見える病変が原因ではなく、体の機能に何らかの乱れがあることが原因と考えられます。
主な症状
機能性腹痛の子どもは、以下のような症状が繰り返し現れます。
- 吐き気・嘔吐
- 便秘または下痢(またはその両方)
- 腹部の痛みや不快感
血便、急激な体重減少、重度の下痢や嘔吐、原因不明の発熱が見られる場合は、他の疾患の可能性があるため速やかに追加検査が行われます。
病態の説明
米国消化器学会によれば、機能性腹痛については、患児とその家族への教育が重要です。医師は「痛みは本物だが、深刻な病気の可能性は低い」ことを説明し、安心させる必要があります。腹痛は、腫瘍ではなく筋緊張が原因の頭痛に例えると分かりやすいでしょう。
影響と合併症
機能性腹痛自体は生命に関わるものではありませんが、子どもの身体的・心理的な生活に悪影響を及ぼすことがあります。食欲不振、スポーツや学校行事の欠席、睡眠障害、うつや不安感情の増大などが報告されています。逆に、既存のうつや不安といった精神的な問題が腹痛を引き起こすこともあります。
対処法とケア
症状や原因に応じて、次のような対策が有効です。
- 脂っこい食事、辛い食べ物、炭酸飲料、カフェイン、乳糖などの除去
- 下剤、止瀉薬、制酸剤などの薬物療法
- 心理的カウンセリング(リラクゼーション法や催眠療法を含む)
特に不安やうつが原因と考えられる場合は、専門家によるメンタルサポートが重要です。
