子どもの足のトラブルとその対処法
すべての子どもが生まれつき完璧な足を持っているわけではありません。成長期の足は柔らかく柔軟なため、さまざまなトラブルが起こりやすいです。遺伝的要因や怪我、不適切な靴、病気や変形などが原因となります。生まれたときから見えるものもあれば、歩き始めてから顕在化するものもあります。子どもの足の形や動きを日常的に観察し、異常があれば早めに専門家に相談しましょう。
平足(フラットフット)
足底の腱や靭帯が緩むことが原因で起こる平足は、遺伝的要素が強いです。片足だけ、または両足に見られます。すべての赤ちゃんは足底が平らに見えますが、2〜3歳頃までに土踏まずが形成されるとされています。平足自体は硬直せず、痛みを伴うことは少ないですが、膝や腰、歩行に問題がある場合はインソールでサポートすることがあります。重度の場合は靭帯や腱を引き締める手術が選択肢となります。
先天性外反足(クラブフット)
出生時、または出生前の超音波検査で確認できる先天性外反足は、約千人に1人の頻度で発生し、遺伝的要因が関与します。足が体の中心に向かって内側に曲がり、足底が下向きになる構造的な変形です。痛みは伴わないものの、早期にキャストやストレッチ、装具、必要に応じて手術で矯正しないと、将来的に痛みや機能障害を招く恐れがあります。
内向き歩行(イン・トゥーイング)
足先が内側に向いて歩く状態で、俗に「ハト足」と呼ばれます。多くは自然に改善しますが、脚や大腿骨のねじれが原因の場合は手術が必要になることがあります。
外向き歩行(アウト・トゥーイング)
足先が外側に向いて歩く状態です。内向き歩行と異なり、成長に伴って自然に矯正されることは少なく、下肢が外旋する傾向があります。放置すると運動時に支障が出ることがありますが、症状が軽い場合は特に問題とならないこともあります。
つま先歩行
幼児が歩行を学ぶ過程で見られることが多く、通常は2歳頃までに自然に止まります。長期間続く場合は、筋ジストロフィーや脳性麻痺、足長差、アキレス腱短縮、脊髄異常などの基礎疾患が隠れていることがあります。
