子どものビタミンC欠乏症(壊血病)
ビタミンC欠乏症(壊血病)は、先進国では稀ですが、子どもにとっては激しい痛みと重篤な合併症を伴う危険な状態です。適切な食事で簡単に予防・治療できます。
症状
- 一般的な倦怠感、食欲不振、呼吸急迫、発熱、下痢など、非特異的な症状が最初に現れます。
- 進行すると、骨や関節の痛み、偽麻痺(痛みで自発的に動かなくなる)、出血が起こります。
- 歯茎の腫れ、歯の脱落、貧血、皮膚の乾燥も見られます。
- 乳児では、太ももの極度の疼痛と「カエル足」姿勢が特徴的です。
予防・治療
- 新鮮な果物・野菜、ビタミンCを含む食品(例:新鮮な牛乳)を継続的に摂取することで、壊血病は簡単に予防・治療できます。
- 症状が重度になるまで放置すると致命的になることがありますが、適切な食事に戻すだけでほとんど回復します。
- バランスの取れた食事が最も効果的ですが、必要に応じてビタミンCサプリメントも利用できます。
子どもの壊血病の歴史
- 最初の記述は17世紀中頃、フランシス・グリッソンによるものです。その後、19世紀末までほとんど言及がありませんでした。
- 1914年、アルフレッド・ヘスがニューヨークの孤児院で調査し、オレンジジュースの除去と加熱殺菌乳の使用が発症増加と関連していることを発見しました。
- 生乳と新鮮な野菜・果物を与えることで完治させ、以後米国では幼児の壊血病は根絶されました。
現代の壊血病リスク
- 摂食障害(例:神経性無食欲症)のある人はビタミンC欠乏の高リスクです。
- 食物アレルギーや極端な偏食でビタミンCが不足しがちな人も注意が必要です。
- アルコール依存症の人は飲酒でカロリーを摂取しがちで、栄養バランスが崩れやすく壊血病になる可能性があります。
子どものビタミンC1日摂取目安
- 乳児(0〜6か月):40 mg(適正摂取量)
- 乳児(7〜12か月):50 mg(適正摂取量)
- 幼児(1〜3歳):15 mg
- 児童(4〜8歳):25 mg
- 児童(9〜14歳):45 mg
- 思春期(15〜18歳):75 mg
