子供のじんましん(蕁麻疹)治療ガイド
じんましん(蕁麻疹)は、生涯のうちに10〜25%の人が経験する一般的な皮膚症状です。多くは軽度で自然に治りますが、稀に重篤なアレルギー反応となり、緊急の医療が必要になることがあります。子供のじんましんは、一般的に市販の抗ヒスタミン薬(例:ベナドリル)で対処できますが、症状が重い場合は医師の診察が必要です。頻繁にじんましんが出る子供は、アレルギー専門医の診断を受け、アレルギー注射などの治療計画を立てることが推奨されます。
じんましんとは?原因は?
じんましんは、赤・ピンク・白の斑点や盛り上がった膨らみ(膿疱)として現れ、中心が白くなることがあります。かゆみが主な症状ですが、刺すような痛みや熱感を伴うこともあります。子供の場合、腹部・胸部・背中に出やすく、サイズは虫刺されほどの小さなものから、ディナープレートほど大きいものまで様々です。輪状やリング状に連なることもあり、時間とともに場所が変わることがあります。発疹は数分で消えることもあれば、数時間続くこともあり、重症例では数日間続くこともあります。
アレルゲンに曝露されると、体内の細胞がヒスタミンなどを放出し、皮膚下の毛細血管から液体が漏れ出して斑点ができ、じんましんとなります。
主な原因は、エビやカニなどの甲殻類、乳製品、ナッツ、ベリー類などの食物アレルギー、抗生物質などの薬剤アレルギー、虫刺されや刺傷です。その他、日光、ウイルス感染、運動、寒冷刺激、ストレスや緊張もじんましんを引き起こすことがあります。
じんましんの対処法
市販の抗ヒスタミン薬は、子供のじんましんに最も効果的です。発疹が出たらすぐに抗ヒスタミン薬を投与し、6時間ごとに症状が収まるまで続けます。また、カラミンローションを外用すると、かゆみや灼熱感を和らげられます。
通常、じんましんだけで小児科や救急外来に行く必要はありませんが、呼吸困難、喘鳴、蒼白、倦怠感、めまい、嘔吐が続くなどの重篤な症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。抗ヒスタミン薬を投与しても2時間以上症状が改善しない、または手足のむくみがある場合も速やかに受診が必要です。
じんましんが頻繁に起こる場合は、小児科医の紹介でアレルギー専門医の検査を受けましょう。アレルゲン特定と、必要に応じた薬物治療やアレルギー注射(免疫療法)によって、症状の予防と管理が可能です。
