子どもの感覚処理障害の診断方法
概要
感覚処理障害(Sensory Processing Disorder, SPD)は、子どもが視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚だけでなく、動きや姿勢に関わる感覚の情報を適切に統合できない状態です。以下では、SPDを診断するための具体的な手順を紹介します。
診断手順
1. 障害のタイプを特定する
SPDは大きく分けて「感覚回避型」「感覚探求型」「運動技能障害型」の3つに分類されます。運動技能障害はさらに「動作障害」と「姿勢障害」に分けられます。
2. 感覚回避型を見極める
刺激に対して「闘争・逃走」反応が見られる子どもは感覚回避型です。触れられると引きこもったり攻撃的になったり、動きや高所を恐れたり、食べ物に非常にこだわることがあります。
3. 感覚探求型を確認する
感覚を過剰に求める子どもは、痛みを感じにくかったり危険な行動を好んだり、過度に活動的になることで感覚刺激を得ようとします。
4. 運動技能の問題を観察する
新しい動作の計画や実行に困難がある場合は運動技能障害が疑われます。手書きやスポーツでのパフォーマンスが低い、動きがぎこちない、または不器用さが目立ちます。
5. 心理的側面を評価する
SPDの子どもは攻撃性、不安、うつなどの行動問題を伴うことが多く、社会的に孤立しやすく、自己評価が低くなります。学業面でも困難が生じやすく、「扱いにくい子ども」とレッテルを貼られることがあります。
まとめ
これらの観察項目を総合的に評価し、必要に応じて作業療法士や小児科医と連携して診断を進めることが重要です。
