内側網膜(メディアル・レティナクラム)とは?
膝関節は大腿骨(大腿の骨)と脛骨(下腿の骨)が結合する部位です。内側網膜は膝関節内に位置し、膝蓋腱と大腿四頭筋と連携して膝の伸展を助けます。
機能
- 内側網膜は、外側広筋斜筋(vastus medialis oblique)や内側膝蓋大腿靭帯と共に、膝の内側安定性をわずかに提供します。「内側」とは「中心に向かう」ことを意味します。
- 膝には動的・受動的安定装置があり、内側網膜は受動的安定装置として働きます。これらは膝蓋骨のトラッキング(膝蓋骨の動き)を制御し、内側網膜は膝蓋骨の位置決めに関与しますが、その役割は限定的です。
問題点
- 内側網膜は「ランナー膝」や膝蓋大腿痛症候群(PFPS)の原因の一つと考えられています。関節にかかるストレスが痛みを引き起こし、軟骨の栄養供給や老廃物除去が妨げられ、劣化につながります。
原因と症状
- 柔軟性の低下、過度の使用、外傷が内側網膜に問題を生じさせます。過度の使用はPFPSのリスクを高めます。PFPS患者は膝蓋骨の下部・背面・周囲に痛みや圧痛を感じ、長時間座位での痛みを訴えます。
治療法
- PFPSは理学療法、安静、運動量の調整で効果的に治療できます。医師は立ち方・歩行・スクワット時の膝蓋骨の動きを評価し、膝と股関節の可動域を確認し、触診で痛みや筋力低下、柔軟性をチェックします。繰り返しの重傷や重度の損傷では、内側網膜が伸びたり裂けたりすることがあり、外科的修復や再建が必要になることがあります。
