幼児の膝の痛みと対策
診断のポイント
子どもの訴えを単なる成長痛として片付ける前に、必ず医師に診てもらいましょう。症状が他に伴うものがなく、全身的な痛みだけであれば大きな問題ではないとされていますが、診断には子どもの活動レベルや全体的な健康状態を詳しく把握することが重要です。
捻挫・肉離れ
幼児は活発に動き回りますが、筋肉や腱が過度に伸びたり裂けることで捻挫(靭帯損傷)や肉離れ(筋肉損傷)が起こります。幼児期は靭帯が骨よりも強いため、骨折の方が起きやすく、捻挫は比較的稀です。肉離れは首や太もも、ふくらはぎで起こりやすいですが、重いものを持ち上げるような動作は幼児にはあまり見られません。
疾患・病状
若年性リウマチ(JRA)は関節の炎症とこわばりを引き起こす自己免疫疾患です。6歳未満では稀ですが、家族歴がある場合は注意が必要です。発熱、眼の炎症、リンパ節腫脹を伴う膝の痛みがある場合は医師に相談してください。北米の一部地域でマダニに噛まれた可能性がある場合は、ライム病も考慮すべきです。ライム病は発疹、頭痛、倦怠感、発熱、腫脹、膝の痛みなどを引き起こします。
注意すべき点
遊び好きで活発な子どもであれば、膝の痛みは一時的で自然に治ることが多いです。ただし、発熱、関節腫脹、発疹、四肢の脱力、体重をかけられない、または膝を負傷した形跡がある場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
予防と対処法
夜間に10〜15分続く成長痛や、日中に膝を使いすぎたと感じたら、温かい入浴と休息で症状が和らぎます。必要に応じてイブプロフェンやアセトアミノフェンで痛みを緩和し、睡眠を助けましょう。サッカーやティーボールなどのスポーツを始める前にストレッチを行い、怪我後はすぐに氷で冷やすことで筋肉や靭帯の損傷を予防できます。
