妊娠中の下垂体腫瘍:診断・症状・治療
概要
下垂体腫瘍は男性より女性に多く見られ、妊娠中は腫瘍の大きさや症状が変化しやすくなります。妊娠中に下垂体腫瘍を安全に管理するためには、まず症状と治療選択肢を正しく理解することが重要です。また、妊娠に伴い下垂体は自然に拡大するため、既存の症状が悪化する可能性があります。
診断(Identification)
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プロラクチノーマは最も一般的な下垂体腫瘍で、血中のプロラクチンが過剰になるか、腫瘍が周囲組織を圧迫することで発症します。プロラクチンは妊娠・授乳期の女性の乳汁産生を司るホルモンです。
小さく良性の下垂体腫瘍は一般的に存在しますが、症状が出るプロラクチノーマは比較的まれで、特に女性に多く見られます。原因は不明で、遺伝的要因はほとんど関与しません。
症状(Effects)
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下垂体が拡大すると頭痛や視野障害が起こりやすくなります。プロラクチンが高値になると不妊や月経異常が生じ、妊娠していない、または産後の女性でも乳汁が分泌されることがあります。さらに、性欲低下や膣乾燥といった症状も報告されています。
妊娠中の治療(Treatment During Pregnancy)
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妊娠を計画する段階で、担当医と治療方針を十分に話し合うことが推奨されます。腫瘍の大きさ評価のためにMRI検査や視野検査が行われることがあります。
正常妊娠では下垂体が自然に拡大し、プロラクチン産生が増加します。そのため、プロラクチノーマを持つ女性は腫瘍の増大を感じやすくなります。症状が出る妊婦は全体の約3%程度ですが、腫瘍が大きい場合は30%近くのリスクがあります。
薬物療法(Medications)
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下垂体腫瘍の治療にはブロモクリプチンとカベルゴリンが用いられます。妊娠初期はどちらも比較的安全とされていますが、妊娠全期にわたる安全性は確立されていません。ブロモクリプチンは長年の使用実績があるため、妊娠を希望する際はカベルゴリンより優先して使用されることが多いです。
管理上の留意点(Considerations)
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妊娠期間中は少なくとも2か月に1回は内分泌科医の受診を続け、腫瘍の増大や視覚変化をチェックします。頭痛、視力低下、嘔吐、過度の渇きや頻尿、極度の倦怠感などの症状が出た場合は速やかに医師に連絡してください。
症状が持続する場合は薬剤の再投与や追加の治療が必要になることがあります。
