40代以降の閉経:段階・症状・対策とリスク
閉経は女性の生殖期が終わることを示す時期です。卵巣機能を維持するエストロゲンの分泌が徐々に低下し、月経は不規則になり最終的に停止します。多くは40代後半から50代前半に起こりますが、手術や染色体異常、遺伝的要因などで早期(35歳以前)に起こることもあります。
閉経の段階
閉経は大きく3つの段階に分けられます。
- 閉経前期(ペリメノパウス):閉経の2〜8年前に始まります。この期間は月経がまだ続きますが、周期が不規則になり、出血量が多くなったり少なくなったり、期間が長くなったり短くなったりします。エストロゲンが減少するため、症状は個人差がありますが、妊娠はまだ可能です。
- 閉経期:45歳から55歳頃に訪れ、エストロゲンがさらに低下し、月経は徐々に軽くなり、最終的に止まります。この時期に典型的な閉経症状が現れます。
- 閉経後期:最後の月経から12か月が経過した状態を指します。エストロゲンレベルは低いまま安定し、症状は徐々に落ち着くことが多いです。
閉経の症状
ペリメノパウスの段階からでも、以下のような症状が現れることがあります。
- ホットフラッシュ(急な体熱)
- 気分の変動・イライラ
- 夜間の発汗・不眠
- 心拍の増加や動悸
- 膣の乾燥、性交時のかゆみや灼熱感、性交後の軽い出血(スポッティング)
- 性欲の低下
- 尿失禁
症状の緩和方法
症状の重さやライフスタイルに合わせて、以下の治療が検討されます。
- 低用量ピル(経口避妊薬):ペリメノパウス期の不規則出血やホットフラッシュに有効です。少量のエストロゲンが不足分を補い、症状を和らげます。
- ホルモン補充療法(HRT):閉経期・閉経後期の女性に対し、エストロゲン単独またはエストロゲン+プロゲステロン(子宮を残している場合)を投与します。エストロゲンレベルを調整し、ホットフラッシュや骨密度低下などを予防しますが、乳がん、心血管疾患、血栓などのリスクも伴うため、医師と十分に相談が必要です。
増加するリスク
エストロゲンの減少は以下の健康リスクを高めます。
- 骨粗鬆症:骨密度が低下し、骨折しやすくなります。カルシウムとビタミンDのサプリメント摂取、定期的な骨密度検査が推奨されます。
- 冠動脈性心疾患:コレステロール代謝の変化により、動脈硬化が進行しやすくなります。コレステロールと飽和脂肪酸の摂取を控えた食事が予防に役立ちます。
注意点・警告
閉経期に出血がある場合は、必ず医師の診察を受けてください。軽度の出血は膣の乾燥によるものですが、子宮ポリープ、子宮萎縮、まれに卵巣・子宮頸部・子宮体部のがんを示すことがあります。異常出血は早期発見・治療が重要です。
