エフェクサーと閉経期の症状
閉経とは
閉経は、女性の生殖周期が終了する時期です。約70%の女性がホットフラッシュ、気分の変動、不眠などの症状を経験します。閉経の数年前に、過渡期(ペリメノポーズ)と呼ばれる前段階があることがあります。
抗うつ薬について
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)は、うつ病や不安障害の治療に用いられます。閉経期の症状緩和に使用される代表的な抗うつ薬は、エフェクサー(ベンラファキシン)、パキシル(パロキセチン)、プロザック(フルオキセチン)です。
なぜ抗うつ薬が処方されるのか
エフェクサーなどは、ホットフラッシュや不眠、気分の変動の緩和を目的に処方されます。閉経に伴うエストロゲン低下がセロトニンの再取り込みに影響し、神経伝達が乱れると考えられています。米メイヨークリニックの研究(229名の閉経女性)では、抗うつ薬を服用したグループの約60%が症状改善を示しました。ホルモン療法が最も効果的とされるものの、使用できない患者にとっては有力な代替手段です。
メリットとデメリット
一部の医師は、エフェクサーの「オフラベル」使用を、閉経症状に苦しむ患者への救いと捉えています。副作用がなければ、患者の生活の質向上が最優先です。一方で、抗うつ薬を閉経の治療に用いることは、閉経を精神疾患と同等に扱うことになるとして倫理的に問題視する医師もいます。また、FDAの承認外使用に伴う法的リスクを懸念する声もあります。
使用上の注意
エフェクサーの主な副作用には、不眠、吐き気、発汗、気分変動、消化器症状があります。服薬を中断したり急に止めたりすると、離脱症状が出やすくなります。服薬を忘れた場合は、思い出した時点で速やかに服用し、二回分を一度に取らないよう注意してください。中止する際は、必ず医師の指導のもと徐々に減量し、経過を観察してもらう必要があります。
