無排卵の治療と対策
無排卵は、女性が定期的に排卵しない、あるいは全く排卵しない状態を指す疾患です。排卵は月経周期の中間で卵子が放出される過程で、女性の約6〜15%が無排卵に悩んでいます。原因は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、多毛症、摂食障害、肥満、その他のホルモンバランスの乱れなどがあります。排卵が全く起きない場合は、まず月経を整える薬剤を使用し、必要に応じて他の治療を検討します。たとえば、デポ・プロベラ(Depo‑Provera)などが月経開始に用いられます。
生活習慣の改善
- 食事の見直しは無排卵改善に効果的です。バランスの取れた食事はホルモンバランスを整え、低体重の女性には体重増加、肥満の女性には体重減少を促します。
- 適度な運動もホルモン調整に役立ちます。数か月間、食事と運動を継続しても排卵が見られない場合は、次の治療を検討します。
下垂体刺激薬
- 妊娠を希望する女性は、排卵誘発薬を使用することがあります。代表的な薬剤はクロミッド(Clomid)とペルゴナール(Pergonal)で、下垂体から排卵に必要なホルモン分泌を促します。
- 特にPCOSの女性には、メトホルミン(Metformin)を併用することで排卵が改善しやすくなります。
卵巣刺激薬
- 下垂体機能に問題がある場合、レプロネックス(Repronex)などの薬剤で直接卵巣を刺激し、排卵を促します。
- その他、ゴナレルF(Gonal‑F)やブラベレ(Bravelle)も成熟卵子の形成を助けます。
その他の薬剤
- ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、他の薬剤と併用して受精可能な卵子の放出を促します。
- ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は、排卵サイクルを調整し、卵子が受精に適したタイミングで排卵するよう制御します。
