膀胱脱(シストセール)の治療法
出産は体に大きな変化をもたらします。腹部や胸の膨らみだけでなく、髪や関節、内臓にも影響が及びます。分娩時に産道の壁が過度に伸びると、膀胱が膣内に入り込む「膀胱脱(シストセール)」が起こることがあります。ここでは膀胱脱の診断から治療までの具体的な方法をご紹介します。
膀胱脱の治療ステップ
膀胱脱の重症度を評価します。軽度(グレード1)は膀胱が僅かに膣内に入り込み、症状でしか分からないことがあります。重度(グレード3)では膀胱が膣口から突出します。
重い荷物を持ち上げたり、無理に力むことを避けます。これらは膀胱脱を悪化させ、回復を妨げます。軽度の場合はこれだけで改善することもあります。
骨盤底筋(ケーゲル)運動で筋力を強化します。筋肉が強くなると膣壁が支えられ、臓器の下垂を防げます。
エストロゲンの状態を確認します。エストロゲンは膣組織の柔軟性と厚みを保ちます。閉経後やエストロゲンが低下している場合は、エストロゲン療法が有効です。
ペッサリー(膣内サポートリング)の使用を検討します。膀胱を支える枠組みとなり、手術までの一時的な対策として有効です。軽度の方はペッサリーだけで症状が改善することもあります。
手術を検討します。重度の場合は膀胱を正しい位置に戻し、筋肉や結合組織で補強する手術が必要です。再発の可能性があるため、再手術が必要になることもあります。膣壁が薄い場合は、組織移植やグラフトで厚みを増す手術が行われます。
症状や生活の質に合わせて、適切な対策を選びましょう。専門医と相談しながら最適な治療計画を立てることが大切です。
