フィリピン保健省(DOH)プログラムと看護学生の関係性
歴史
世界的な看護師不足に伴い、フィリピン人医師や看護師は海外での就労や留学の機会が増えてきました。特に、医師資格の再認定が難しい代わりに、看護師資格を取得すれば比較的容易に海外で高収入の仕事に就けるため、多くのフィリピン人医師が看護学部へ転向しました。同様に、フィリピンの看護学生も、看護師不足が深刻な国々での就職チャンスを得ていました。
重要性
多数の医師が看護師として海外で働くことを選んだ結果、フィリピン保健省は1995年制定の「移民労働者・海外フィリピン人法(Migrant Workers and Overseas Filipinos Act)」を適用し、医師が国外で勤務することを制限しました。これにより、国内の医師不足を防ぎつつ、看護師の海外派遣を促進しています。
今後の展望
2005年以降、世界的な看護師需要は減少傾向にあり、看護卒業生の就職先が限定的になっています。そのため、近年はフィリピンの若者が医師を目指すケースが増え、かつての「医師→看護師」から「看護師→医師」への逆転が見られます。今後は医師養成が重点となり、看護師の海外就労機会は縮小する可能性があります。
