自営業者は保険料とHSAを控除できるか?

自営業者にとって最も重要かつ高額になることが多いのが健康保険の確保です。従来の雇用主が提供する保険を個人で同等の条件で手に入れるのは容易ではありませんが、米国政府は自営業者が保険費用の負担を軽減できる制度を用意しています。

健康保険料の控除

  • 自営業者は、適格な健康保険プランの保険料全額を1040フォームの上段控除(above‑the‑line deduction)として総所得から差し引くことができます。これにより、保険料に対して税金が課されず、課税所得(AGI)が減少するため、他の項目別控除の基準額にも好影響を与えます。

HSA(ヘルスケア・セービングス・アカウント)の概要

  • HSAは、税制優遇された貯蓄口座で、主に高額控除健康保険(HDHP)と組み合わせて使用します。加入者は自分で口座に資金を拠出し、保険でカバーされない医療費の支払いに利用できます。高額控除により保険料が抑えられた分をHSAに回すことで、実質的に自己保険的な仕組みを構築できます。

HSA拠出金の控除

  • HSAへの拠出金も1040フォームの上段控除として扱われ、調整後総所得(AGI)を減らします。IRAと同様に、控除を受けるために項目別控除を選択する必要はありません。拠出上限は保険の控除額と家族構成により決まります(例:2010年時点で個人は3,050ドル、家族は6,150ドル)。55歳以上の場合は追加で1,000ドルのキャッチアップ拠出が認められます。

HSA利用時の留意点

  • 多くのHSAは専用デビットカードを提供しており、医療費の支払い時に直接利用できるため、領収書を送付しての払い戻し手続きが不要です。対象となる支出例としては処方薬や診療費があります。また、HSAは退職後の資産形成にも活用でき、60歳以降はIRA同様に、目的を問わず引き出すことが可能です(引き出し額は課税対象となります)。

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