フレキシブル・スパンド・アカウント(FSA)の概要と活用ポイント

フレキシブル・スパンド・アカウント(FSA)は、雇用主が提供するカフェテリアプランの一部として利用できる、税制上優遇された支出口座です。医療費や扶養者介護費など、特定の支出に対して税引き前に資金を拠出でき、従業員の税負担を軽減します。雇用主はFSAの提供義務はありませんが、従業員にとって大きなインセンティブとなります。

医療費用FSA

医療費用FSAは、会社の健康保険でカバーされない医療費を税金なしで支払える口座です。対象となる費用は、自己負担額(コペイ、デダクティブル)や、保険適用外の医療費、さらにバンドエイドや酸素、化学療法患者のウィッグなど、所得税申告で医療費控除の対象となるものも含まれます。

扶養者介護FSA

扶養者介護FSAは、従業員が自宅で世話をしている子どもや高齢者・障がい者の介護費用に使用できる口座です。対象は、13歳未満の子どもや障がいを持つ高齢の子ども、または扶養家族として税務上認められる親・祖父母です。2021年現在、世帯あたり年間上限は5,000ドルです。

FSAからの資金引き出し方法

FSAの資金利用方法はプランによって異なります。多くは、従業員がまず費用を支払い、領収書を提出して払い戻しを受ける方式です。一部のプランではFSAデビットカードが提供され、カードで直接医療費を支払うことができますが、支出の妥当性確認や領収書の保存は依然として必要です。

FSAのメリット・デメリット

主なメリットは、年間拠出額全額が年初に利用可能になる点です。たとえば、年間2,500ドルを拠出する場合、1月1日からその全額を使用できます。未使用分は翌年に繰り越せない「使い切り」ルールがあるため、計画的に使う必要があります。また、2011年以降は医療FSAでのOTC医薬品購入は処方箋が必要です。デメリットとしては、資金が使い切れないまま失効するリスクや、プラン管理の手間が挙げられます。

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