柔軟支出アカウント(FSA)の拠出上限と今後の変更点

柔軟支出アカウント(FSA)は、従業員が税引き前の給与から資金を拠出し、医療費やヘルスケア費用に利用できる制度です。給与からの天引きで簡単に貯蓄できる点が魅力ですが、近年制度に大きな変更が加わります。ここでは現在の上限と今後の変更点、OTC薬の取り扱い、そして健康貯蓄口座(HSA)との併用について解説します。

現在の拠出上限

現時点でIRS(米国国税庁)はFSAへの拠出額に上限を設定していません。そのため、上限は各雇用主が独自に決めており、ほとんどの企業は5,000ドル未満に設定しています。医療費が高額になる場合は、雇用主が定めた上限まで拠出すれば、税金の節約効果が大きく得られます。

将来の拠出上限

2010年に成立した医療改革法により、FSAへの拠出額に新たな上限が設けられます。2013年からは年間2,500ドルが上限となり、以降はインフレ率に応じて毎年調整されます。これは多くの企業が現在許容している上限額よりも大幅に低くなるため、計画的な資金管理が必要です。

店頭販売薬(OTC)の取り扱い変更

従来はFSAの税前資金で、咳止め・風邪薬・アレルギー薬などの店頭販売薬(OTC)を購入できましたが、2011年1月1日以降は利用できなくなりました。この変更も医療改革法の一部です。

健康貯蓄口座(HSA)との併用の検討

2013年からのFSA上限は個人だけでなく、家族全体にも適用されます。家族の医療費総額が2,500ドルを超える場合、健康貯蓄口座(HSA)の活用を検討すると良いでしょう。HSAは拠出金が税控除対象となり、医療費の支払いに柔軟に使える点がメリットです。

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