既往症があっても手頃な価格で受けられる医療保険

米国では大多数の人が何らかの団体保険に加入しています。2007年時点で、65歳未満の米国民約1億6200万人が雇用主提供の保険に加入しており、全人口の約62%に相当します。18歳から64歳の労働者の約71%が雇用主ベースの保険に加入していると、Employee Benefit Research Institute が報告しています。一方、団体保険の対象になれない人にとって、手頃な医療保険を見つけることは依然として大きな課題で、保険に全く加入できないケースも少なくありません。

団体医療保険

団体医療保険は、対象となるグループ全員に保険加入を保証します。既往症がある人も含め、リスクがグループ全体に分散されるため、保険会社にとって総コストが低減し、個人保険に比べて保険料が割安になることが多いです。

多くの雇用主は従業員の保険料の一部または全額を負担し、従業員や世帯の自己負担額をさらに抑えます。この補助は退職や転職で雇用が終了すると失われますが、COBRA(統合予算調整法)に基づき、退職後も同じ団体保険に加入し続ける権利があります。ただし、保険料は全額自己負担となります。米国労働省によると、American Recovery and Reinvestment Act の補助は2010年5月に終了しました。

団体医療保険の代替手段

米国では、同一企業に勤める従業員や、労働組合・同業組合といった会員組織が「グループ」として保険に加入します。連邦法は、保険会社が対象グループの全員に対し「保証付発行(guaranteed issue)」で保険を提供することを義務付けており、グループの規模は問われません。2人から50人までの小規模グループは「小規模団体保険」の対象となり、州によっては個人事業主が「1人グループ」として保証付発行保険を取得できる制度もあります(StateHealthFacts.org)。このような小規模団体保険は、既往症がある人にとって有力な選択肢です。

個人医療保険

個人医療保険には保証付発行の義務がなく、保険会社は応募者のリスクを評価して加入可否を決定します。既往症は一定期間除外されたり、永続的に除外されたりすることがあります。一般的に、個人保険の保険料は団体保険に比べて高くなる傾向があります。

ハイリスク医療保険

ハイリスク保険は、団体保険や個人保険の対象外となった既往症保有者向けに、州が提供する特別な保険です。2010年以降、連邦政府はPre‑Existing Condition Insurance Plan(PCIP)を運営し、いくつかの州は同様のプランを提供しています。PCIP の補助金は従来のハイリスク保険に比べて大幅な費用削減を実現し、2014年にPatient Protection and Affordable Care Act(通称オバマケア)が本格施行されるまでの「保険未加入者」の橋渡し役を果たしました。

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