米国における健康保険の価格問題と対策
はじめに
2009年9月のGallup調査によると、米国人のうち健康保険の費用に満足しているのは61%にすぎず、CDCの調査では約15%が保険未加入とされています。調査対象者は医療費の高騰を最大の問題と指摘しており、手頃な価格が保険加入の鍵となっています。
保険料の上昇
healthreform.govによれば、健康保険の保険料は毎年上昇し、2000年から2010年の間に倍増しました。個人や家族が加入する個別保険は、雇用主提供の保険に比べて負担が大きく、雇用主保険では年収の約8%が医療費に充てられるのに対し、個人保険では世帯収入の20〜50%を支払うケースが多いです。
低所得層の課題
低所得の個人や家族は民間市場で保険料を支払うのが困難です。雇用主の福利厚生が受けられない場合、個人プランは手の届かないものになります。連邦政府はメディケイドとして、連邦貧困ライン以下またはやや上回る所得の対象者に保険を提供しています。
医療保険改革(オバマケア)
2010年に議会とオバマ大統領が制定した医療保険改革法(通称オバマケア)は、保険の価格を引き下げ、すべての米国民に保険加入を促すことを目的としています。小規模事業者向けの税額控除や、2014年からは個人が保険を購入する際の税額控除が提供されます。また、保険会社の不正行為や無駄な支出を抑制することで保険料の低減が期待されています。
代替案と支援策
雇用主保険やメディケイドの対象外でも、低コストで限定的な医療カバーを受けられる方法があります。いくつかの保険会社は入院費用のみをカバーする「カタストロフプラン」を提供しています。子どもがいる家庭は、ワクチン接種プログラム(Vaccines for Children)を通じて無料で予防接種を受けられます。また、保険未加入者向けに病院側が割引や分割払いを用意しているケースもあります。既に保険に加入しているが費用を抑えたい場合は、歯科・視覚・出産などの付帯サービスを外すことも検討できます。
