2003年メディケア改革法(処方薬カバー・予防医療・健康貯蓄口座など)
処方薬カバー
2003年のメディケア法は、対象者が処方薬費用を負担しやすくするための制度を新設しました。メディケアパートAまたはパートBの受給資格がある人は、処方薬カードを受け取り、別途の薬プランに加入するか、メディケア・アドバンテージ(パートC)に組み込むことができます。加入は毎年のオープンエンロール期間に行われ、保険料は地域や選択したプランの給付内容に応じて変わります。
予防医療サービスの拡充
同法により、メディケアの給付対象に予防サービスが追加されました。具体例として、2年に1回のコレステロール検査やハイリスク患者向けの糖尿病検査が含まれます。また、パートBに新規加入した受給者は、加入から6か月以内に身体検査を受ける権利が付与されました(対象は2005年1月1日以降に加入した人に限ります)。
パートB保険料の所得連動増額
2007年から適用された新しい保険料制度では、所得に応じてパートBの保険料が増加します。年間所得が単身で80,000ドル、夫婦で160,000ドルを超える受給者は、保険料の一部が上乗せされ、所得が100,000ドル超の場合はさらに高い割合が適用されます。保険料の所得区分は毎年消費者物価指数(CPI)に基づき見直されます。
メディケア・パートC(メディケア・アドバンテージ)
従来「Medicare+Choice」と呼ばれていたパートCは、法改正により「メディケア・アドバンテージ」と名称が統一されました。加えて、民間保険会社がメディケア・アドバンテージプランを提供できる枠組みが拡充され、受給者の選択肢が増えました。
健康貯蓄口座(HSA)の導入
2003年の法改正で、米国の医療保険オプションとして健康貯蓄口座(HSA)が正式に導入されました。HSAは税金がかからない口座で、将来の医療費に備えて所得の一部を積み立てることができます。雇用主は従業員の給与から差し引くことなく、口座に拠出金を提供できます。
