ADHDと米国社会保障制度
給付内容
米国社会保障法は、障害者向けに補足的保障所得(SSI)支給を行っています。社会保障局の障害リスト112.11では、重度のADHDを障害と認めています。1989年のAviles v. Bowen判決でもADHDはSSIの対象とされました。SSIはADHDの子どもや成人に対し、医療費や治療費に充てられる月額給付を提供します。
受給資格
受給には「A基準」と「B基準」の2つの条件があります。
A基準
注意欠如、過活動、衝動性の3つがすべて顕著に認められること。
B基準
これらの症状が子どもの認知・社会・日常機能に重大な障害をもたらすこと。上記のうち2つ以上が該当すれば認められます。
対象年齢
主に3歳から18歳までの子どもが対象です。3歳未満の子どもは診断が難しいため、受給は稀です。成人でもADHDが日常生活に深刻な支障を与えていることを証明できれば、受給の可能性があります。
必要書類・記録
保護者は、教師の評価、検査結果、医療機関の診療記録などを揃えて社会保障局に提出します。これらの記録がADHDの診断と障害の程度を裏付けます。
留意点
制度の官僚的手続きや不正防止のため、受給までに長期間の審査や複数回の上訴が必要になることがあります。現在(2023年時点)ADHDを確定する臨床検査は存在せず、診断書や評価資料が重要です。
