メディケア Part D の概要と加入ガイド
概要
メディケアは米国連邦政府が運営する健康保険制度です。高齢者や障害者が手頃な費用で医療サービスを受けられるよう設計されています。1960年代に創設されたメディケアですが、処方薬給付を提供するパートD(Part D)は2000年代に導入されました。
歴史
2003年に制定された「メディケア処方薬改善・近代化法(Medicare Prescription Drug, Improvement and Modernization Act)」に基づき、パートDが創設されました。受給者は2006年1月からこの給付を利用できるようになりました。
プランの種類
従来のメディケア(パートA・B)に加入している受給者は、民間保険会社が提供するスタンドアロンのパートDプランに加入できます。プライベート・フィー・フォー・サービス(PFFS)プランやメディケア貯蓄口座(MSA)を利用している場合でも同様です。
一方、メディケア・アドバンテージ(MA)プランに加入している場合は、医療保険と処方薬保険を同一プランで受ける必要があります。つまり、MAプラン内でパートDの給付が自動的に組み込まれます。
加入資格
パートDは、メディケアの受給資格があるすべての人が選択できます。受給資格は、65歳以上、障害者、末期腎不全(ESRD)または筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された方です。
給付内容
各プランは独自の「フォーミュラリ」(対象薬剤リスト)を設定し、毎年見直しが行われます。メディケア法で除外されている薬剤(市販薬、ベンゾジアゼピン系、バルビツ酸系、減量薬など)はカバーされません。
カバレッジギャップ(ドーナツホール)
受給者の年間薬剤費が一定額に達すると、カバレッジギャップと呼ばれる期間に入ります。この期間中は、受給者が自己負担額を所定額に達するまで、プランからの支払いが停止します。
災害的カバレッジ(Catastrophic Coverage)
ギャップを抜けた後は「災害的カバレッジ」へ移行し、薬剤費が大幅に低減されます。ジェネリック薬は約2.50米ドル、ブランド薬は約6.30米ドル程度の自己負担で済みます。
加入時期
パートDへの加入は、初回加入期間(Initial Enrollment Period)と年次調整期間(Annual Election Period)の2つの期間に限定されます。初回加入期間は、資格取得月の前後3か月、計7か月間です。年次調整期間は毎年11月15日から12月31日までです。
