メディケイドはエンタイトルメント(資格)プログラムですか?
オーバーン大学によると、エンタイトルメント(資格)プログラムとは、特定の適格条件を満たす限り、法的に一定の金銭的給付を受ける権利がある政府プログラムです。対象者数に上限がなく、無制限に提供されます。米国で最大規模のエンタイトルメントプログラムは、低所得者向け医療保険であるメディケイドで、他に社会保障(Social Security)とメディケア(Medicare)があります。
特徴
- メディケイドは連邦と州が費用を分担するエンタイトルメントプログラムです。ニューヨーク・タイムズによれば、連邦政府は州のメディケイド費用の50〜70%を負担し、残りは州が支払います。各州は独自の適格基準を設けており、受給者の大多数は低所得者です。
意義
- 州ごとに適格基準は異なりますが、基準を満たせば法的に保険の対象となります。したがって、受給者はメディケイドを「受ける権利(エンタイトルメント)」があると言えます。
規模
- オーバーン大学の調査では、1980年代以降、エンタイトルメントプログラムは米国政府支出の半分以上を占めています。2010年時点で、メディケイドの受給者は5,000万人を超えました。米国保健福祉省の報告(2008年)では、連邦・州合わせたメディケイド費用は3,443億ドルで、2009年は8.1%増加すると予測されました。
留意点
- Journal of Health Affairsによると、メディケイドはエンタイトルメントプログラムであるものの、法案の文言は曖昧です。受給資格があれば保険が保証されると期待できますが、連邦政府が州に対しメディケイド提供を強制できるかについては裁判例で争われています。どの範囲の医療が保障されるかは明確に定められていません。
将来の展望
- 2010年に成立した医療改革法(ACA)により、メディケイドは2014年から拡大されます。保険会社Kaiserの資料によれば、連邦貧困ラインの133%以下(個人で14,404ドル、4人家族で29,326ドル)に収まる低所得成人が新たに対象となります。
