EMR導入における課題とインセンティブ

EMRへの切り替え理由

  • EMR(電子医療記録)を導入すると、診療記録への迅速なアクセスと、すべての患者データを統合的な臨床情報リポジトリに保存できます。

    医療グループマネジメント協会の調査によると、医師1人あたりのスタッフは現在4.31人ですが、EMR導入後は2.2人に削減でき、コスト削減効果が期待できます。

    紙カルテの作成・管理や検索・再ファイル化にかかるコストが減少し、紛失や重複が減ることで業務効率が向上、投資回収率(ROI)も上がります。

    これらの利点がある一方で、EMR導入はなぜ難しいのでしょうか?

EMR導入の課題

  • 医療機関がEMRを導入する際には、さまざまな障壁が存在します。調査によれば、専任スタッフや臨床スタッフが新システムに習熟するまでの患者ケア時間のロスが大きな要因です。

    既存の紙カルテと新しいEMRとの統合、システムの物理的・仮想的なセキュリティ確保も重要な課題です。

    コード化とカスタマイズも問題となります。コード化は臨床情報の入力・取得を標準化し、カスタマイズは現場のワークフローに合ったシステム設計を実現するために不可欠です。

    ハードウェア面でも課題があります。既存機器が新システムを動作させられるか、診断機器との連携が可能かを検証する必要があります。

    最後に費用面です。初期導入費用や維持管理費が高額になることが多く、迅速なROIが求められます。

HITECH法(HIGHTECH法)

  • HITECH法は、米国復興・再投資法(ARRA)の一部として位置付けられ、メディケアまたはメディケイド(両方ではなく)に対するインセンティブを提供します。医療機関は自施設の診療形態に合わせて、どちらのインセンティブが適切か選択できます。

    一定条件を満たす高ボリュームのメディケイド提供者は、EMR導入を促進するために100%のインセンティブ(導入支援・保守サービス含む)を受けられます。

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