医療提供者同士で医療情報を共有するためのガイド
はじめに
医療情報の共有は、医療システム全体の質向上に不可欠です。近年は、電子カルテ(EMR)によって情報の正確性と一貫性が保たれることが期待されています。American Health Information Management System の CEO 兼副社長である Linda Kloss 氏は、EMR の3つの目標を次のように述べています。
- 診療や検査が行われた瞬間に情報を記録すること。
- 多数の医療提供者からの情報を統合すること。
- 蓄積された情報全体を活用し、医療判断に役立てること。
必要なもの
- オンライン医療情報へのアクセス権
- 各医療機関から取得した医療情報のコピー
- 服用中の処方薬の正確なリスト
- 市販薬やサプリメントのリスト
- 診療を受けている全医師・医療提供者の氏名、専門、電話番号、所属病院、メールアドレスなどを印刷した一覧
手順
- オンライン記録の有無を確認:最も正確なのは、インターネット上の安全な場所に保存されたオンライン医療履歴です。自身と関わるすべての医療提供者がアクセスできるようにし、本人も閲覧できる権限を確保しましょう。
- ベッドサイド(診療中)での情報更新を依頼:診療や検査が行われたその場で情報が更新されると、正確性が高まります。ベッドサイドコンピュータや診察後すぐの更新を求めましょう。
- 自分で記録を保管:医療ネットワークがオンラインのマスターレコードを自動更新しない場合は、本人または家族が最新の診療記録を取得し、コピーして持ち歩くことが重要です。
- 薬剤エラーを防止:処方薬の名称(商品名・ジェネリック名)、用量、服用頻度を記載したリストを医師に印刷してもらい、常に携帯・自宅に保管しましょう。薬剤師にも相互作用の確認を依頼し、入院時は薬剤リストを確認できるアドボケートを同伴してください。
- 自分でオンライン日誌を作成:慢性疾患や複雑な病状の場合、診療記録や薬の反応、傷や発疹の写真などをブログやウェブログに保存すると、医療提供者にとって有益です。閲覧権限を医師に付与しましょう。
- チーム全員が情報にアクセスできる体制を構築:診療に関わる全員の連絡先をコピーし、各メンバーに配布しておくと、緊急時に情報を探す手間が省けます。
まとめ
以上のポイントを実践すれば、医療提供者間での情報共有が円滑になり、診療の安全性と質が向上します。
