不安障害と強迫性障害(OCD)の違い
不安障害と強迫性障害(OCD)は、どちらも過度な心配が特徴の精神疾患ですが、症状やその現れ方には大きな違いがあります。本稿では、罹患率・主な特徴・具体的な症状を比較しながら、両者の違いを分かりやすく解説します。
強迫性障害(OCD)の罹患率
米国国際強迫性障害財団(International Obsessive Compulsive Foundation)によると、成人の約2%(約50人に1人)がOCDと診断され、生涯で何らかの形で経験したことがある人はその約2倍に上ります。
不安障害の罹患率
米国不安障害協会(Anxiety Disorders Association of America)のデータでは、毎年約680万人、すなわち全人口の約3.1%が何らかの不安障害に悩んでいると報告されています。
強迫性障害の主な特徴
OCDの患者は「強迫観念」と「強迫行為」を伴い、これらは恐怖に基づくものです。たとえば、特定の回数だけ手を洗うことで細菌から身を守ろうとする儀式的な行動や、決まった手順を守らないと災いが起きると信じることがあります。
不安障害の主な特徴
不安障害は、仕事・家族・金銭など日常生活の問題に対する過度な心配が中心で、具体的な儀式的行動は伴いません。
強迫性障害の症状例
患者は細菌、健康、飛行、死などの恐れに執着し、対処として公共の表面に触れない、特定の色の食べ物だけを摂取する、ドアがロックされているかを何度も確認するといった繰り返し行動を取ります。
不安障害の症状例
過度な心配に加えて、筋肉の緊張、倦怠感、落ち着きのなさ、睡眠障害、イライラ、神経過敏、さらには下痢を伴う胃腸の不調などが見られます。
