全般性不安障害に対するバスパー(ブスプリオン)の概要
重要性
全般性不安障害(GAD)は、社会的機能障害がうつ病と同程度で、糖尿病や関節炎といった慢性疾患に匹敵するほど生活の質を低下させます。脳内の化学変化は放置すると固定化しやすく、早期の適切な治療が必要です。
ベンゾジアゼピンはSSRIやSNRIに置き換えられましたが、バスパーはそれらより副作用が少ないとされています。
診断基準
全般性不安障害は、過度で制御できない不安に加え、以下の症状のうち少なくとも3つが2週間以上続くことが特徴です。筋緊張、疲労感、イライラ、睡眠障害、集中困難、落ち着きのなさなどです。
バスプリオン(バスパー)は、脳内の5-HT1A受容体に部分的に結合するセロトニン作動薬で、セロトニンの調整を助けます。
バスパーと全般性不安障害
1986年に米食品医薬品局(FDA)で承認されて以来、ランダム化比較試験で安全性と有効性が確認されています。セロトニンは気分調整に重要な役割を果たすため、バスパーはそのレベルを安定させることで不安症状を軽減すると考えられています。
ベンゾジアゼピンと同等の効果が期待できる一方で、依存性やアルコールとの危険な相互作用がなく、副作用も軽度です。ただし、ベンゾジアゼピン使用歴のある患者や、一部の患者には効果が見られないことがあります。効果が現れるまでに1〜2週間要する点は、数時間で効果が出るベンゾジアゼピンと比べて遅いです。主な副作用は頭痛、吐き気、めまい、胃部不快感です。
考慮すべき点
バスパーは、元メーカーのブリストル・マイヤーズがジェネリック薬の製造を阻止しようとした長期訴訟の結果、現在はジェネリックが普及し、比較的低コストで入手できます。
使用上の注意
薬剤使用にあたっては必ず医師と相談し、添付文書の指示を遵守してください。
